ButterflyEffect

明るく楽しく真面目にエロを語ろうじゃないか

大昔、某ホストクラブで振付頼まれてた時の話

元々付き合いが長かったホストクラブPの代表のよっちゃんがある日周年で
「ダンスのショーみたいなのを店で出来ないかな?」と言い始めた。

当時、私は赤坂や六本木の店で振付していたので、
自分の店でもしたいなと思ったのだろう。

時は郷ひろみ「GoldFinger’99」が大流行した1999年。

そもそもよっちゃんがこの曲を気に入って、
これで振付してって話からどうせするならショーにできないか?って話だった。

あの人は思い付きで何でも言うんで困る・・・。

ただ、そのころ、まだ今みたいにちゃんとしたショーという形のものを
ホストクラブで出していたところがほぼなかったので、
面白いなとその話に乗っかった。

人数もそれなりに選抜してきたので、やるしかないよね(笑)

ということで、営業後と、営業前、そして、お店が休みの時で、
振付を頼まれることになる。

 


ただショーをすると言っても、普通の広いホストクラブだから、
箱自体ショーをする形の機能は何一つない。

ということで、ダンス構成とかあれこれ、それ用に考え、
曲の構成も今までショーなんぞ観たことない人もいるかもしれないので、
そういうお客様たちが飽きないように、

そして、なによりショーに出た子の良さや意外性を出せるように構成を組んだ。

皆仕事で酒も飲み疲れているのに、ちゃんと練習に出てきてくれていた。

私にとってこの子たちは弟分のような子達なんで、
何とかこの新しい試みを成功させたいなと思っていた。

振付をするとき、どうも私は人が変わるようで、
仕事モードの私を観たことないよっちゃんが
初めて私が振付している様子を見た時

「お前仕事してる時、すごい怖いのね・・・。近寄れないオーラがある(笑)」

と言っていた(笑)

まぁ仕事ですから・・・仕事は完ぺきにこなさないときが済みませんから(笑)

そんな鬼のように怖い私の振り付けを日々こなしていくショーメンバーたち。

ほんと当時は仕事と練習で大変だったと思うよ。


そんなある日のこと、ショーメンバーの1人の足を見たら、結構な範囲のやけどを負っている。

一体何があったというの??

他の子に事情を聞いたら、なんでも上司のBが遊びで、
そこに酒を蒔き、火をつけたという話。

遊びという言葉でなんでも片づけられたらたまったもんじゃない。
そもそも人の体を故意に傷つけるなんて、許されることじゃないだろう・・・。

怪我した子にしたら相手は上司、言いたくても言えない状況。

こういう理不尽を私は見逃さない。

そして許さない。

今まで一緒に頑張ってきた可愛い弟分を傷つけられて、黙ってるはずがない。

ということで、その日の営業時間、飲みに行き、
よっちゃんをとっつかまえ、すごい剣幕で訴える。

よっちゃんもその勢いに負けて、Bを呼び出す。

Bが席に着いた後、私は滾々と説教した。


そもそも、誰かの体・命・心を無作為に、手前勝手な理由で
傷つけちゃいけないと私は思います。

そんなこと当たり前のことなのに、なんでこの当たり前が分からないのか・・・。

Bに小一時間説教しまくり(ちなみにBは私より年上だったが)

Bは私にごめんなさいと言っていた。

「いやいや、謝るべきは私じゃなくて、汚させた子でしょ!!!!!」

とまた怒り、今後絶対やらない事を約束させた。


男社会の中に、時々こういう「遊び・罰ゲーム・ギャグ・ネタ」と言って
人を傷つける行為をする人が存在するが

どういう教育受けてきたのか・・・正直信じられない。


人を傷つけることがどれだけ罪なのか、よく考えてほしいと思った。

ちなみに怪我した子は、それでも治しながら頑張ってショーに出ていた。

こういう子こそ、報われるべきだと思います。

そしてショーは成功し、

後にそのホストクラブが北の大地に進出する際
なぜかホストクラブにショーができる舞台を設置しておりました。

今の時代、割と、ショーしたりするところは多いけど、
当時では結構画期的な試みでした。


そもそも、あれはショーをすることで、
ホストをアイドル化する目的だったのですが、
まぁその目論はある程度当たってたのでしょう(笑)