ButterflyEffect

明るく楽しく真面目にエロを語ろうじゃないか

震災後の台風でドライバーと2人、帰れなくなる・・・前編

震災後の台風の時、一応出勤日だったので、出勤したものの、
こんな状況だから誰も呼ばないだろうと、
女の子のドライバーと2人で事務所でだらだら遊んでいた。

世の中こんな状況でも空気を読まずに呼ぶ人がいる・・・。

折角来たんだからと、またもや空気を読まない店長。
そして、女の子ドライバーと2人で派遣される。

しかし周辺では、避難勧告も出ている状況なんだから、
当然ホテルに行くまでは修羅の道。

 


石巻バイパスをひた走り、旧北上川の橋を通って、
192号線にぶつかる交差点。

浸水・・・。

それも結構な浸水・・・。

車のほうが心配になるような浸水で、ドライバーちゃんが

「これ・・・大丈夫ですかね・・・止まりませんかね・・・」

というんで


「前の車が行き切ってから、スタートしたほうがいいね。
ブレーキふまず、アクセル踏んで行けば、とりあえず車の中に水はいらないから頑張れ;;」

ドライバーちゃんの顔色が悪くなる・・・。

ドライバーちゃん「なんかあったら姐さん助けてくださいね・・・」

私「車押すくらいはしてあげるよ・・・」

アクセルを踏んで、車はスタートした。

案の定、バッテリーランプが点灯・・・。

ドライバーちゃん泣きそうな顔で

「赤ランプついてますけどいいんでしょうか?」

というんで

「とりあえず、アクセルだけ踏んでいれば、そのうちどうにかなるから・・・」

と励まし、なんとか浸水地点を離脱した。

そのあとも微妙な場所はあるにせよ、
あの浸水ポイントを乗り切った彼女の顔には自信がみなぎっていた。

「なんか何でもできそうな気がしてきました」とドライバーちゃん。

いやいや・・・何でもは出来ないと思うけど、とりあえず、よく頑張ったと褒めておいた。

ただ、状況も状況だし、なんとなくこの時点で嫌な予感があったので、
途中のコンビニでジュースとタバコの予備を買い、ドライバーちゃんにもジュースをあげた。

ホテルは森茂る山の上のほうなので、まぁ浸水はしないだろうが、
帰りもたぶん簡単には帰れなさそうな予感がずっとしていた・・・。

ホテルに入る前にドライバーちゃんから
「車どこで待機すればいいですかね?」

と聞かれたので、
「山のほうなら安全だから、ホテル付近の道路に止めてたほうがいいと思うよ。
この状況じゃ、ここ通る人も少ないと思うし、仮に通ったとしてもそれはたぶん、
避難してきた人だと思うから・・・。」

と教えておいた。

接客後、部屋を出たら、
山の上のホテルの道路は
まるで、まな板に流水を流したような勢いで、どんどん低いほうに流れていた。

車に乗ると、ドライバーちゃんが真っ青な顔で
「姐さん道見てきたんですけど、どこも浸水してて、道通れなさそうです・・・。」

「これは・・・ここでピークが過ぎるまで、待機かな・・・。
ジュース買って正解だね・・・。
あ、トイレはホテルに事情話しておくから、今のうち行くならトイレ借りてきたほうがいいね・・・。」

そう私が言うと、ドライバーちゃんも
「ですね・・・」

といって、トイレを借りにいった。

さて、私たちの長い長い戦いはここから始まる(笑)